2010年3月
ホルモン治療でニキビを治す
大人ニキビの原因の一つとして、皮脂の分泌過多が上げられます。ホルモン治療は、皮脂の分泌をコントロールすることで、大人ニキビを改善させる治療法です。
皮脂の分泌を促すホルモンは、男性ホルモンであるアンドロゲンです。アンドロゲンが抑制されれば、皮脂の分泌は抑えられ、大人ニキビも出来にくくなるわけです。
ホルモン治療の具体的な薬品としては、経口避妊薬(ピル)、総合代謝ホルモン剤、抗アンドロゲン剤などが用いられます。
経口避妊薬(ピル)は、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)を含む薬剤です。
大人ニキビの治療以外にも使われるシーンは多いですし、メジャーな薬ですね。経口避妊薬(ピル)は、卵巣からのアンドロゲン分泌量を抑制することで、大人ニキビの治療法の一つとなります。
総合代謝ホルモン剤は、血中のアンドロゲン量を減少させる効果があります。皮脂腺に取り込まれるアンドロゲン量が減るため、皮脂の活発化を防ぐことができ、大人ニキビの治療に効果を発揮します。
抗アンドロゲン剤は、アンドロゲンの作用を抑制する薬です。
ホルモン治療、いくつかの問題
これらのホルモン治療にはいくつかの問題があります。実際に大人ニキビの治療として効果を感じられるのは約7割と言われており、残りの3割の人が効果を感じられなかったそうです。
また、2割以上が大人ニキビを再発させるなど、大人ニキビの治療法としては確実性が低い治療法とも言えるかも知れません。
更に副作用として、女性の月経異常、男性なら女性化乳房などの症状が現れることもあります。大人ニキビ治療としてのホルモン治療は、慎重に医師とよく相談してから行うようにしましょう。
大人ニキビを治す処方箋 3つのアプローチ
大人ニキビを薬で治す場合、大きく分けて3方向からのアプローチが考えられます。
まず1つ目は、皮脂を減らすこと。アクネ菌などの大人ニキビの原因となる、菌が大好物な皮脂の分泌を抑えることで大人ニキビを作りにくく、また大人ニキビを悪化させないようにします。
大人ニキビに対して皮脂を減らす治療法としては、ホルモン治療などが代表的ですね。
2つ目は、炎症の元となる物質を取り除くこと。3つ目は、化膿を防ぐこと。大人ニキビは、毛穴を古い角質などが塞いでしまって、皮脂が出られずに溜まってしまい、内側で栄養に繁殖したアクネ菌などにより炎症を起こした状態です。
炎症のみの大人ニキビを赤ニキビ、更に化膿して膿んだ大人ニキビを黄ニキビといいます。2つ目と3つ目は、炎症を抑えたり、膿んだりすることを防ぐことによって、大人ニキビの症状を和らげる治療法です。
大人ニキビの炎症の原因
大人ニキビの炎症の原因には、活性酸素、遊離脂肪酸、アクネ菌などの細菌などが考えられます。
活性酸素を抑える薬としては、ビタミンC誘導体などが用いられます。
遊離脂肪酸を抑えるには、遊離脂肪酸を作るリパーゼの分泌を抑える薬が用いられます。アクネ菌などの細菌に対しては、抗生物質などでの殺菌が主な方法として上げられます。
アクアチムクリームなどは、大人ニキビの治療によく使われる薬です。
ケミカルピーリングはニキビ治療に効果的
ケミカルピーリングは、古く厚くなった角質を除去して、大人ニキビを改善する治療法です。
ケミカルピーリングは、グリコール酸や乳酸などのAHA、サリチル酸、つまり高濃度の酸を肌に塗布します。
酸が細胞の結びつきを弱めて、古い角質を切り離すわけですが、当然刺激が強いのが問題とも言えますね。このケミカルピーリングの刺激は、肌の代謝アップにも貢献するのですが、逆に肌のダメージになってしまうリスクもあります。十分な注意が必要です。
新しい肌に生まれ変わる
ケミカルピーリングが問題なくいった場合、処置後1週間くらいは、肌の古い角質がポロポロと取れて、新しい肌に生まれ変わっていきます。古い角質と共に大人ニキビも一緒にさよならできます。
2~3週間の間隔はあけるようにして、3回くらいケミカルピーリングを行うと効果的です。
ケミカルピーリングは大人ニキビの治療としては効果的です。しかし、ケミカルピーリングは、人によっては肌トラブルを引き起こします。
ですから、よく考えて、医師などとも十分に相談の上行うようにしましょう。